序列
プロトコールの基本は、序列である。どこの社会でも、人間が複数いると序列ができる。その序列を間違うと大変な緊張が生まれ、時には取り返しのつかない人間関係ができる。
序列の順番については、立場によって解釈が異なることが多い。たとえば、大会社の部長と小企業の社長とを接待した場合どちら
を上位にするのか微妙である。年齢や経験を基準に考える場合もあれば、部下の職員数を基準に考え序列を決定する場合もあろう。
はたまた、自社との取引の濃密を基準にする場合もあるかもしれない。
異文化間でも、大いに基準が異なる場合がある。たとえば、カソリックの国では、聖職につく人を高く遇するが、日本では、おそらく大会社の社長の方が上に遇されるだろう。
このように序列の判断は、微妙で難しいものである。序列を考えるにあたって、一般に次のような原則がある。しかし、その場の目的や趣旨、 その土地の習慣、先例などを総合的に考えて決定しなければならない。
1 元首 王族 行政府の長 国連事務総長、立法府の長 司法の長、国連機関の長、外交団の順番
2 外交団の間では、先任順
3 各国大使 国会議員 各省次官 各省局長の順番
4 夫人は夫と同格
5 同格の間では年齢順
6 同格のポストであれば外国人が優先
7 同格(年齢、地位など)であれば、官界は民間より優先
8 同格(年齢、地位など)であれば、聖職者は通俗者より優先
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